野菜ジュースは、製造工程で損なわれてしまう栄養素があります。
加熱殺菌の工程では、熱に弱いビタミンCなどが減少し、
野菜の搾りカスを取り除く工程では、多くの食物繊維が
失われてしまいます。
そのため、野菜ジュースを飲んでいれば野菜を食べなくていい、
という訳にはいきません。
野菜ジュースは、野菜不足を解消させるものではなく、
野菜不足の解消を手助けする役割として飲むようにしましょう。
野菜ジュースを飲む量に、具体的な決まりはありません。
しかし、市販の野菜ジュースには塩分や糖分が含まれており、
飲みすぎは体に良くありません。
1日の塩分摂取量の目標値については、野菜ジュースの塩分
で説明しているので、こちらを参照して下さい。
また、野菜ジュースを毎日大量に飲んでいると、βカロチンの
過剰摂取によって、柑皮症になる場合があります。
柑皮症とは、βカロテンの色素が沈着し、皮膚が黄色く
なる状態のことを言いますが、みかんの食べすぎでも
引き起こす場合があります。
もし、柑皮症の疑いがある場合は、一度、野菜ジュースを
飲むことを止めましょう。
しばらくすれば、皮膚の色も元に戻るはずです。
市販の野菜ジュースの多くは、塩分が添加されており、
あまりお勧めできません。
人間用に作られたジュースは、ペットにとっては味が
濃すぎるため、塩分や糖分の摂りすぎにつながります。
また、玉ねぎやニンニクなどの、中毒症状を引き起こす
食品が使われている恐れもあります。
どうしても飲ませたい場合は、塩分を加えない、
手作りの野菜ジュースを与えましょう。